VERMICULAR(バーミキュラ)は日本のメーカーが開発し、製造、販売している鋳物ホーロー鍋のブランド名。
1936年に愛知県の名古屋市で創業された日本の老舗鋳造メーカーである「愛知ドビー」が持つ、「鋳鉄作りの技術」と「繊細な加工技術」によって作られた鋳物ホーロー鍋です。
「町工場から世界最高の製品を作りたい」という素敵な想いと、「世界一、素材本来の味を引き出す鍋」をコンセプトに開発されたお鍋で、洗練された見た目と機能性を兼ね備えています。
メイドインジャパンの名に恥じない、0.01mmにこだわった丁寧なお鍋で、日本の料理研究家だけでなく世界中の一流シェフからも信頼されているブランドです。
無水調理が可能な「オーブンポット」や、手軽に本格鍋炊きごはんができる「ライスポット」が有名ですが、オーブンポットのノウハウを発展させて完成させた鋳物フライパンは、販売から1か月で2万台以上の売り上げを記録し、日本でも入手困難になるほどの人気で、多くのユーザーに支持されています。
今回の記事では、そんなバーミキュラから発売されたフライパンとスキレットのメリットやデメリットをご紹介します。
Contents
バーミキュラのフライパン・スキレットの特徴は?
バーミキュラのフライパン・スキレットは、鋳物ホーロー鍋の技術を発展させて作られた鋳物フライパンです。
このフライパンの最大の特徴は、「エナメルサーモテクノロジー」と呼ばれる特殊な技術を用いていおり、鋳鉄製のフライパンにホーローをコーティングしています。
蓄熱性の高さと熱伝導率が良い鋳鉄と、水馴染みの良い特殊な性質のホーローの良さを兼ね備えることで、余分な水分を一瞬で蒸発させることができ、旨みを凝縮させます。
野菜炒めの中でも特に水分が出やすいもやし炒めも、シャキシャキに美味しく仕上がったり、やすいお肉もレストランで出てくるような仕上がりになったりします。
鉄フライパンと思われがちですが、実際には鋳物ホーローフライパンで、鉄鍋よりも機能性が高く、お手入れも楽ちんです♪
鋳物ホーロー製フライパン/スキレットが抱える課題・デメリットをプロの技術で解消!
これまでの鋳物ホーロー製のフライパンは、「重さ」という課題を抱えていました。
しかし、バーミキュラのフライパン・スキレットはこのデメリットさえも、日本の鋳物のプロによる丁寧な技術によって改善されています。
0.01mmと徹底的にこだわって削られているので、最薄部の厚みが約1.5mmにまで薄くなっています。
これにより重さ1.1kgと軽量化が実現されているだけでなく熱伝導性の高さもさらにアップしていますよ!
とはいえ、普通のテフロン加工のフライパンと比較すると約2倍ほどの重さになるので、ずっしりとした重量感はやや感じることがあります。
また、熱伝導性が高いため、ハンドル(取手)の部分が熱くなり使いにくい、取手の材質が違うと焼けて取れやすい、という問題は、削り出しのウッドハンドルとオーブンでも使える取手により解消されています。
バーミキュラのフライパン・スキレットのメリット7つ|鋳物とホーローの良さを兼ね備えたフライパン!
バーミキュラの鋳物ホーローフライパン・スキレットは、鋳物にフライパンにホーローコーティングが施されており、鋳物とホーローの良さを兼ね備えています。
蓄熱性の高さと熱伝導率が良い鋳鉄と、水馴染みの良い特殊な性質のホーローのいいとこどりです。
ここでは、バーミキュラの鋳物ホーローフライパン・スキレットの特徴とメリットについて解説します。
【バーミキュラの鋳物ホーローフライパン・スキレットの主なメリット】
- グリルが美味しい!!お肉がジューシーに、野菜が水っぽくならず美味しいく焼き上げることができる!
- 油ならしが不要なのにサビない!お手入れが簡単で食器用洗剤で洗える
- 「瞬間蒸発性能」により余分な水分を素早く蒸発させ、素材の旨味を凝縮する
- IHクッキングヒーター、ハロゲン、オーブンなどさまざまな熱源に対応!
- 機能性抜群で軽い!
- 見た目がおしゃれでデザインが美しいのでそのまま食卓に出せる
- ペアプログラムの保証があり長く使い続けることができる
グリルが美味しい!!お肉がジューシーに、野菜が水っぽくならず美味しいく焼き上げることができる!
一番の特徴は、焼き物が美味しく仕上がることです。
バーミキュラの鋳物ホーローフライパン・スキレットは、一般的な鉄製フライパンと同様に熱伝導性の高さと蓄熱性の高さが特徴です。
加熱時に素早く高温になる上に温度を保つことができます。
この特徴によって余分な水分が素早く蒸発し旨みを凝縮するので、野菜がシャキシャキに炒め上がり、餃子はカリカリの焼き目ができ、肉や魚は外はパリッと、中はジューシーに焼くことが可能で、素材の旨みを活かして美味しく仕上がります。
特に焼くだけのシンプルな料理がおいしさをより実感できます。
安いお肉でもジューシーに美味しく仕上がり、フライパンを変えるだけで料理の味がワンランクアップするのはびっくりです。
テフロン加工のフライパンでは感じられないおいしさに仕上がるだけでなく、フライパンの耐久性も高いので長く愛用できることもメリットのひとつです。
油ならしが不要なのにサビない!お手入れが簡単で食器用洗剤で洗える
バーミキュラの鋳物ホーローフライパンは、他の鉄フライパンと違い本体がホーロー加工が施されています。
そのため、鉄だけだと水に弱く錆びやすいですが、ホーローは水馴染みがよいので錆びにくく仕上がっています。
使用後はお湯ですすぐだけでも汚れが落ちるほど。
気になる汚れがある場合は食器用洗剤とスポンジで優しくこするだけで落ちるのでお手入れも簡単です。
鉄のフライパンは洗剤で洗ってはいけないことが一般的で、初心者には使いにくいですが、バーミキュラの新開発のホーローコーティングによって使いやすくなっています。
また、鉄のフライパンは錆びやすいので、使い始めと使用後に油ならし(シーズニング)が必須で、毎回火にかけて鍋をしっかり乾燥させなくてはなりませんが、こちらも不要。
手間がないので、初心者でも安心です。
ホーローコーティングによって、さまざまなメリットが生まれています♪
「瞬間蒸発性能」により余分な水分を素早く蒸発させ、素材の旨味を凝縮する
アルミ鍋にフッ素樹脂コーティングのフライパンと比較し、100倍早く水分を蒸発させることができます。
ホーローコーティングが施されていない鉄鍋と比較しても30倍早く蒸発させることができるので、「炒め物革命」ともいえます。
この水分を瞬間的に蒸発させる機能によって、余分な水分を素早く蒸発させ、素材の旨みを凝縮させることができます。
IHでも使うことができ、高温になりにくいIHでも美味しく調理することができます。
IHクッキングヒーター、ハロゲン、オーブンなどさまざまな熱源に対応!
バーミキュラの鋳物ホーローフライパンは、ガスコンロだけでなく、IHクッキングヒーターにも対応しています。
そのほかにも、ハロゲンヒーターやオーブン、炭火など、電子レンジ以外の熱源に対応しています、
お引越しでキッチンの熱源が変わっても長く使うことができるのも嬉しいポイントですよね!
また、贈り物をする際にもお相手の熱源を気にしなくてよいのも良い点のひとつです。
機能性抜群で軽い!
鋳物ホーロー鍋や鉄のフライパンは重たい、という印象を持たれている方が多いと思いますが、バーミキュラの鋳物ホーローフライパンは重さが軽減されています。
バーミキュラのフライパンやスキレットは片手でも使いやすくするために、職人の技術で極限まで薄くしています。
最薄部の厚みが1.5mmとなっていることで軽量化されているだけでなく、熱伝導性も高くなっています。
熱伝導性が高く瞬間蒸発機能がついているので、振ることなく野菜炒めやチャーハンが美味しく作ることができますが、片手でも握りやすい1000g前後の商品となっていますよ。
24cmのDEEPフライパンは、よく使われるサイズで深さもあり使い勝手が良いのですが、重さ1050gと扱いやすくなっています。
見た目がおしゃれでデザインが美しいのでそのまま食卓に出せる
見た目もスタイリッシュでアンテーク調でおしゃれなのも特徴。
フライパンの取手は木目調で美しく手に馴染みやすいです。
スキレットの取手はオーブンにも入れることができる耐熱性で、ネイビーの色味がどんなインテリアにも邪魔にならないデザインですよ。
料理を作ったあと、そのまま食卓に出してもおしゃれで、さらに蓄熱性の高さから料理が冷めにくくなっていることもうれしい点です。
パスタや肉料理、煮魚などもそのまま出せばテーブルが華やかになりますよ。
リペアプログラムの保証があり長く使い続けることができる
バーミキュラにはリペアプログラムという保証が充実しています。
長く使っていると、ホーローコーティングが少しづつ剥げてきたり、傷んでしまったり、持ち手の部分が劣化してしまう場合があります。
そんなときのためにバーミキュラでは修理してくれるので、長く使い続けることができます。
リペアプログラムは何度でも利用可能で、新品同様にしてくれますよ!
リペアする際は料金はかかりますが、新しく買い直すよりも安く済みます。
バーミキュラの鋳物ホーローフライパン・スキレットのデメリット
バーミキュラの鋳物ホーローフライパンはメリットが多く、実際使っている方もメリットを多く感じているようですが、もちろんデメリットもあります。
口コミなどでよく言われているデメリットをまとめてご紹介します。
【バーミキュラの鋳物ホーローフライパン・スキレットのデメリット】
- 慣れないと火加減が難しく、正しい使い方をしないとくっついてしまう
- 女性が使うにはやや重い
- 金属ツールで傷がつく
- フライパンにしては価格が高い
- 収納場所をとる
慣れないと火加減が難しく、正しい使い方をしないとくっついてしまう
鋳物ホーローのフライパンや鉄製のフライパン全般的に言えることですが、「使用前に油をしっかりなじませる」必要があります。
油なしでもくっつきにくく調理できるテフロン(フッ素)加工のフライパンから乗り換えて同じ感覚で使うとくっついてしまい失敗してしまうので、すぐに調理したい方や油を使いたくない方は面倒に感じる場合があります。
また、フライパンが十分に温まる前に食材を入れるとくっつきやすくなり焦げついてしまう場合があります。
そのため調理前にはしっかり温めて、油を敷いて使うという工程を行いましょう。
慣れないと火加減も難しいです。
鋳物の熱伝導率の良さや蓄熱性の高さはメリットである反面、温度が上がりやすく焦げ付いてしまう可能性もあります。
フライパンが温まっていれば弱火でも十分加熱ができるので、鋳物ホーローでの調理の火加減を覚えていきましょう。
テフロン(フッ素)加工のフライパンと同様に使っていたら焦げてしまった、ということがないように、テフロン(フッ素)加工のフライパンとの違いや正しい使い方を知り、美味しく料理をつくりましょうね!
やや重いので女性が使うには少し不便
メリットでは軽量化されたと紹介しましたが、軽量化されたとはいえ一般的なアルミのフライパンやテフロン加工されたフライパンなどと比較するとやや重たくなってしまいます。
ご家庭でよく使われる26cmのフライパンの平均的な重さが800〜900gですが、バーミキュラのフライパンは1100g。
片手で持てるギリギリの重さで、持ち上げるとずっしり重みを感じます。
そのため、女性や力に自信のない方は重いと感じることもあるので持てるサイズをチョイスしましょう。
しかし、バーミキュラのフライパンの特徴である、エナメルサーモテクノロジによる瞬間蒸発により、調理中にフライパンを振る必要がなく、フライパンを置いたままでもシャキシャキの野菜炒めを作ることができたり、パラパラチャーハンを作ることができるので、重さをデメリットに感じる方は少ないです。
また、フライパン全体の加熱ムラがないので均一に火が通せるという声も多くあります。
そのため調理中の重さはそこまで感じないですが、収納時や洗う時に重さを感じるかと思います。
高いところに収納したり、吊り下げて収納したりする場合は落としてしまうリスクが高まるので注意しましょう。
絶対に重いフライパンは嫌だ!軽い方が良い!という方には向きませんが、機能性のメリットとのバランスを考えると目をつぶっても良いデメリットかもしれません。
金属のヘラなどのツールはNG!傷がつくので木製やシリコン製を使おう
バーミキュラのフライパンやスキレットは鉄製のフライパンにホーローコーティングが施されています。
ホーローはガラス製なので、金属のヘラやフライ返し、一般的な鉄フライパンを洗う際の金属タワシなどを使用すると、コーティングが傷んでしまうので不向きです。
調理の際はシリコン製のヘラや木ベラを使うようにして傷つかないようにしましょう。
洗う際は金属タワシを使わず、食器用中性洗剤と柔らかいスポンジで優しく洗ってくださいね!
フライパンにしては価格が高い
正直値段は高いです…。
フライパンは量販店などで数百円〜数千円で手に入るので、それと比較すると決してお安くありません。
バーミキュラの鋳物ホーローフライパンの価格は一番安くても、EGG&TOASTで1万円超え。
28cmともなると2万円を超えてしまいます。
テフロン加工のアルミのフライパンのように気軽に購入できるものではないのでデメリットのひとつです。
しかし、一般的なフライパンよりも美味しく料理が作れて、値段以上の価値があるフライパン。
一般的な鉄のフライパンよりもお手入れが楽でシーズニングが不要で重さも軽量化されている鋳物ホーローフライパン。
そしてリペアプログラムによって一生使うことができるフライパン。
たしかに価格は高いですが、職人の繊細な技術と老舗のこだわりが詰まったメイドインジャパンのフライパンで、価格以上の価値があるフライパンです。
収納場所をとる
鉄製のフライパンは油を塗った状態で収納しなくてはなりません。
そのためほかの鍋やフライパンと重ねて収納すると、腐食してしまったり傷んでしまったりするので重ねて収納するのはあまりよくないです。
収納する際は新聞紙などを挟んだり、吊るして収納するなどの工夫が必要です。
バーミキュラのフライパンは油を塗って収納する必要がないので、ここまでする必要はありませんが、重さがあるため収納する際は注意が必要です。
バーミキュラのフライパンはこんな人に向いている!
デメリットもふまえた上でバーミキュラのフライパンはこんな人に向いているかと思います。
- お料理が大好きで、美味しい炒め物やグリルを自宅で食べたい方
- いつもの料理の味をランクアップさせたい人
- 料理に手間や時間をかけることができる人
- 調理器具にお金をかけてでも料理をこだわりたい人
- こまめにケアを行い大切に使うことができる人
- 鉄製のフライパンは使ってみたいけど、油ならしやお手入れを続ける自信がない方
- 大切に使うことができ、長く使える一生もののフライパンが欲しい方
- おしゃれな見た目のフライパンが欲しい方
- メイドインジャパンの安心な調理器具が欲しい方
逆に、料理の出来や味よりも調理器具に値段をかけたくない方、料理は好きだけど時間や手間をかけたくない方にはおすすめしません。
私も最初は安いものをこまめに変えたら良いと思っていましたが、料理の仕上がりにびっくりして、今では良いものを丁寧に長く使うことで真価を発揮していく魅力を感じています。
ただお手入れなどは苦手なので、そこは自分の心を鍛えながら上手く付き合っています。
値段は確かに高いですが、その分長く使うことができ、リペアプログラムによって一生使えるので、何度も安いフライパンを買い直すよりも実はお得だったりしますよ…!
まとめ
今回の記事では、バーミキュラの鋳物ホーローフライパンとスキレットのメリットとデメリットについてご紹介しました。
併せて、どんな方におすすめかもご紹介しています。
バーミキュラのフライパンやスキレットは鉄製のフライパンのメリットを残しながら、デメリットであった部分を工夫し解消した商品です。
鉄製のフライパンはお手入れや使用方法が難しそうで手が出しにくいと思っていた方も多いのではないでしょうか。
しかしバーミキュラのフライパンではそういった難点が改善されて使いやすくなっているだけでなく、見た目もスタイリッシュで軽くなっているので、鉄フライパン初心者の方にも試しやすいアイテムになっています。
調理器具に少しこだわるだけで、料理が美味しく仕上がり楽しくなりますので、人生が豊かになりますよ♪
鉄製のフライパンの購入を迷っている方は、今回の記事を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。