ストウブの選び方

【ストウブ鍋のメリットその2】料理の基本!全ての調理法(8種類)がストウブ鍋1つでできる

お料理の基本の一つとも言える「調理方法」、同じ食材でも調理方法が違うだけで全く違った味わいや風味になりますよね。

調理方法といえば、焼く、煮る、蒸すなどが思い浮かぶと思います。

様々な調理方法がありますが、それぞれ使う鍋や調理器具が異なることもあります。

一般的なお鍋メーカーでは多くても5〜6種類の調理方法を1つのお鍋でまかなえるようになっていますが、ストウブはなんと全部で8種類の調理方法に対応!

 

つまり、全ての調理方法に対応しているということなんです!

すごくないですか!?

オーブン調理や燻製までできるお鍋、揚げ物と炊飯がどちらも美味しくできる鍋というのは少ないのではないかと私は思います。

 

しかも、ただ調理方法の幅が広がっただけではなく、美味しく仕上がるなんて本当にすごい!!

つまり、ストウブのお鍋が1つあれば、どんな料理も美味しく出来上がるのです!

 

ストウブを一つ持っておくだけで、以下の8つの調理方法が可能になります。

【ストウブでできる8つの調理方法】

  1. 焼く
  2. 煮る
  3. 炊飯
  4. 蒸す
  5. 揚げる
  6. 茹でる
  7. 燻製
  8. オーブンで焼く

それぞれ詳しく解説していきたいと思います。

 

Contents

1.焼く

まずは調理方法の基本である「焼く」

いつも使っているテフロン加工のフライパンでもできるじゃん…と思う方もいらっしゃることだと思います。

しかし、ストウブの焼き調理は一味違うんです!

 

特に私がおすすめするグリルが「チキンステーキ」「シャケのムニエル」「焼き玉ねぎ」。

もうこれ、全部美味しいです。笑

調味料や手順を変えずとも、調理器具を変えるだけで味や風味が変わるんです!

いつもの味だと思って食べたら、口の中に旨みがたっぷり広がりびっくりしますよね。

ぜひみなさんにもこの驚きを感じていただきたいです♪

 

なぜストウブで焼くと美味しく仕上がるのか?

これは、ストウブが「鋳鉄鍋(ちゅうてつなべ)であること」「独自のホーローコーティングが施されていること」と、「蓋裏のポコポコした突起物『ピコ』や『システラ』」のおかげです。

それぞれ詳しくご説明していきます。

 

鋳鉄鍋(ちゅうてつなべ)で食材にじっくりと熱が入ることでお肉はジューシーに、野菜は甘く仕上がる!

まずはストウブの素材である鋳鉄についてご説明します。

 

ホーロー鍋には2種類あり、「鋳鉄(ちゅうてつ)製」と「鋼板(こうはん)製」とあります。

ストウブはこの中でも鋳鉄鍋でずっしりと重たいのが特徴です。

一方で鋼板製のホーロー鍋は、「野田琺瑯」などが有名で、白くて軽いお鍋です。

 

ストウブのお鍋は「鋳鉄」という鉄の一種を型に流し、製造された頑丈なお鍋に特殊なホーロー加工を施したものです。

「鋼板」でできた琺瑯鍋に比べて厚みがあり、重さがありますが、この厚みによって熱がじっくりと伝わり食材をゆっくりと加熱していくことができるんです。

また、蓄熱性にも優れているので、鍋が温まっていれば弱火でも十分加熱が可能でエコ!

焼き調理に関してこの蓄熱性の高さが優れる点は、加熱しすぎることがないので食材が硬くならずに美味しく仕上がります。

さらに保温性も抜群なので、火から外しても保温で加熱ができ煮込み料理やスープなどの調理にも向いていたり、温かさが持続して美味しく料理を食べることができます。

 

その反面、鋼板鍋や他のステンレス、アルミのお鍋に比べて重量があり、日常づかいでは敬遠される一面もあります。

アウトドアで使われているダッチオーブンやスキレット鍋なども鋳物製のものが多く、アウトドアで食べる料理って美味しく感じますよね。

アウトドアといういつもと違う環境だからこそ美味しいだけでなく、鋳鉄で作っているから美味しいんです。

鋳鉄鍋によって食材がじっくりと加熱され硬くなりにくく、旨みを引き出しながら調理することが可能なのです。

しかしダッチオーブンもスキレットも重さやメンテナンスの面で日常づかいで一歩踏みとどまってしまいがちです。

 

ストウブ鍋は鋳鉄にさらに独自のホーローコーティングが施されています。

そのため、食材がくっつきにくくなったりお手入れが楽になったりします。

次にストウブ独自のホーローコーティング、「黒マットエマイユ加工」についてご説明します。

 

独自のホーロー加工、黒マットエマイユ加工によって旨みが凝縮される!

ストウブには独自のホーローコーティングである「黒マットエマイユ加工」が施されています。

細かな凹凸があるホーロー加工である「黒マットエマイユ加工」が施されていることによって、以下の3つの特徴があります。

  • くっつきにくくなる
  • 凹凸によって旨みが凝縮される
  • 遠赤外線効果が発生する

 

鋳鉄のみだけだと食材がくっつきやすいですが、ホーローコーティングが施されていることによってくっつきにくく焦げ付きを防いでくれ、お手入れが簡単になります♪

さらに、細かな凹凸がある表面も特徴。

凹凸によって、食材との接点が少なくなるので焦げ付きにくなるだけでなく、凹凸の中で細かな対流が起こり素材の旨みを凝縮して美味しさを引き出します。

さらに、ホーロー加工の特徴である遠赤外線効果によって、食材の組織を壊さずに火が通り、食材のうまみを引き出してくれます。

ストウブのホーロー加工はただのホーロー加工ではないんですよ!

 

蓋裏のポコポコした突起物『ピコ』や『システラ』が食材の旨みや香りを閉じ込める!

グリル調理が美味しく仕上がる秘訣、最後は蓋の突起、「ピコ」「システラ」

このストウブ独自の仕組みである「ピコ」や「システラ」は煮込み料理に役立つと思っている方もいるかもしれませんが、焼く調理にも非常に貢献しています。

 

蓋裏にあるポコポコした突起物「ピコ」は、蓋をして密閉された状態の鍋の中で、上部に付着した蒸気の塊が水滴となるため、このピコを伝って再び食材に降り注ぐように設計されています。

これをストウブでは「アロマレイン」と呼んでいます。

「アロマ」は食材の旨味や風味が水滴にたくさん含まれているためです。

なんと詩的な表現...素敵すぎます!!!!

 

ストウブは厚い鋳鉄鍋なので保温性が高く、食材に満遍なくじっくりと火を通すので、まるで蒸し焼きのようなイメージ。

食材全体にやわらかく水分を閉じ込めながら熱が回るため、他のお鍋で焼くよりも断然美味しく仕上がるのです!!

最初に蓋を開けてグリルし、焦げ目をつけてから蓋をすると、香ばしさもありながらも甘さを引き出したグリルが仕上がりますよ!

焼き玉ねぎなどの野菜はぜひ、このように調理してみてください♪

 

ちなみに、ストウブのお鍋は用途に合わせて「ピコ」が付いているシリーズと付いていないシリーズがあります。

「ピコ」や「システラ」が付いているストウブは「アロマレイン」のおかげでしっとりとした仕上がりになる傾向にありますが、アロマレインが食材の奥深くに染み込むため、中はジューシーでいて外はパリッと仕上げることができます。

ストウブのシリーズの1つである「ホットプレート」という商品は、ピコがついていない浅いお鍋です。

蓋裏に付着した水蒸気の水滴「アロマレイン」が落ちずに、もっとカリッと仕上げることが可能です。

「シャケのムニエル」などはホットプレートでつくると、中はふっくら外はカリッと。より美味しく仕上がりますよ!

 

この3点によって、ストウブの焼き調理が美味しく仕上がるんです。

私がおすすめたい「チキンステーキ」「シャケのムニエル」「焼き玉ねぎ」はどれも、美味しく仕上がることが想像できるのではないでしょうか?

 

2.煮る

次に、まぁまぁ難易度が高い調理方法「煮る」

みなさんは、煮物料理をしたことがありますか?

日本料理・和食には欠かせない煮る調理ですが、煮物料理は初心者には難易度が高く、なかなかチャレンジをしたいとは思わない調理方法ですよね。

しかし煮る調理もストウブだと簡単に作ることができるんです!

 

煮物には実は3種類ある?!どれもストウブ鍋で簡単に作ることができる!

煮物とは、だしをベースに食材を煮て、醤油や塩、酒、砂糖、みりん等で味付けをした料理のことをいいます。

味付けの方法や、煮る時間、火の強さによって、呼び名が細かく変わるんです!

  • 多めの出汁で長時間煮込んだ「煮込み」
  • 少ない煮汁でサッと表面に味をつけた「煮付け」
  • サッと煮て冷ました「煮浸し」

何気なく作り分け、使い分けていましたがはじめて知りました!

この3種類、全部ストウブで楽々できてしまうのです!!!!

 

「煮込み」

食材を多めの出汁、弱火で長時間煮込むと「煮込み」と呼ばれます。

蓄熱性の高いお鍋なので、弱火でじっくり煮込むのはストウブの得意技!

代表的な煮込み料理は「豚の角煮」、「もつ煮」「ポトフ」「牛すじの煮込み」など。

ストウブで煮込みを作ると、お肉は柔らかくほろほろとした食感に、野菜は煮崩れないのに柔らかく甘味たっぷりに仕上がります。

 

「煮付け」

食材が浸るか浸らないかの少なめの煮汁で、サッと表面に味付けをするのが煮付け。

煮付けの代表的な料理は、「煮魚」。

本来の煮付けは、煮崩れをさせないために強火で短時間煮ます。

しかしストウブ鍋は蓄熱性が高いので、弱火〜中火でも煮崩れなくしっかりと味が染み込み、さらにふっくら仕上がります。

コツ要らずなのでどなたでも美味しく調理できるのは嬉しいですね!

 

「煮浸し」

食材をサッと煮て冷ますことで味を染みこませる料理を煮浸しと呼び、「なすの煮浸し」などがこれにあたります。

食材がかぶるくらいの出汁・調味料を使って中火で煮て冷まします。

ストウブ鍋はそのまま冷蔵庫に入れることができるので、鍋ひとつで出来上がるのは嬉しいですね!

 

ストウブで煮物が簡単に作れる理由3つ!

「煮込み」・「煮付け」・「煮浸し」それぞれストウブで作ると簡単なことをご説明してきました。

ちなみに私はストウブを使う以前も煮物料理をしていましたが、ストウブで煮物料理を作る方が圧倒的に楽チン!簡単!なんですよ。

それには、以下のような理由があります。

  • 火加減の調節がいらない
  • 落とし蓋がいらない
  • 調味料が減る

 

火加減の調節がいらない

普通のお鍋だと火加減のチェックや細かい調整が必要です。

例えば、家事をしながら火加減を中火から弱火に変えたりする必要がありますが、ストウブはそれも必要なし。

手軽に本格的な煮物が完成します。

蓄熱性が高いお鍋によって食材と簡単な調味料をパパッと入れて弱火で煮れば、あとは完成まで手を加えなくてOKなのです!!

 

落とし蓋がいらない

また、落とし蓋がいらないというのも便利。

落とし蓋は「味が均等に染み込む」「急な煮詰まりを防ぐ」「食材の煮崩れを防ぐ」という効果があるため使用します。

しかし、ストウブは落とし蓋がいりません。

それはなぜかというと「蓄熱性の高さと遠赤外線によって全体にゆっくり火を通すため味が均等に染み込む」「蓋の重さによって蒸気が充満するため急な煮詰まりを防げる」「水分が少なくて済み、強火で煮立たせないので煮崩れしにくい」からです。

 

厚い鋳鉄でじっくり火を通すことで、煮込み・煮付け・煮浸しどの煮物も、お野菜は柔らかく甘味がしっかり引き出され、煮崩れしにくく仕上がります。

味も染み込みやすく、圧力鍋を使わずともお肉も柔らかくホロホロに仕上がります。

 

有名な料理研究家の先生も言っていますが、煮物を煮崩れさせないコツは「触りすぎないこと」だそうです。

ストウブは全体にじっくり満遍なく火を通すため、必要以上に触りすぎずに加熱することができます。

また、煮立たせすぎると鍋の中で食材が動いてしまい、これも煮崩れの原因になります。

 

調味料が減る

最後に、使用する調味料の種類と量が減るということも挙げられます。

ストウブのじっくり加熱する方法によって食材が持つ本来の甘みを引き出し、さらに重い蓋とピコで旨みを逃さないので、砂糖などの調味料はほとんど使いません。

調味料をどのくらい使えば良いかわからず味付けが苦手という方にも嬉しいポイントです。

 

煮崩れしないように少なめの水分で煮ると味が染みていなかったり、味を染み込ませようと長く煮ると煮崩れしやすく、案外難しい「カボチャの煮物」。

ストウブでは少なめの水分でもしっかり煮ることができるため、カボチャの甘みを引き出した煮物が簡単にできます。

経済的な面でも健康的な面でも、煮物に使用する調味料の種類と量が減るのは嬉しいことですよね!

 

煮物が多いならおすすめのストウブ鍋はワナベ!

ストウブ鍋を購入する際に、どんな調理方法が多いか?で選ぶのは大切なポイントのひとつ。

最も有名なシェイプであるピコ・ココット ラウンドでももちろん煮物を作ることができますが、煮物を作ることが多いなら、オスススメなのはワナベ(Wa-NABE)です。

鍋底から側面にかけてカーブしていることによって、出汁や調味料、熱の対流が起こりやすくなり、食材に早く火が通るだけでなく味も染み込みやすくなります。

ワナベ(Wa-NABE)は和食に最適なシェイプと言われている所以です。

 

家族の人数が多く、「煮魚」や「ロールキャベツ」などの煮込み料理が多いなら、「ブレイザー・ソテーパン」もおすすめ。

浅型で鍋底が広いので、食材を重ならずに入れることができ、見栄えがよいだけでなく煮崩れもしにくいです。

ご自分がよく作る料理を考えてストウブ鍋のシェイプを考慮してみてくださいね♪

 

3.炊飯

お米の原点にして頂点の調理法「炊飯」

お鍋でご飯を炊くと聞けば誰もがおいしいと思い浮かべると思います。

しかし美味しく炊くには難易度が高いと思う方も多いのではないでしょうか?

 

ストウブで炊くと、誰でも簡単に美味しく炊けるんです!

実は炊飯器よりも時短にできて、美味しくできるので、私は炊飯器を捨てちゃいました!!

 

お鍋ご飯はお米の甘味を引き出すので美味しい!

お鍋でご飯を炊くとなぜ美味しいのか?をまずはご説明したいと思います。

  • じっくり熱が加わることによって、お米の甘みが引き出されるから。(始めチョロチョロ)
  • 沸騰してから98度以上で加熱し続けるから。(中パッパ)
  • 蒸らし時間に余分な水分を飛ばす(赤子泣いても蓋取るな)

これは日本で昔から言われている「美味しいご飯の炊き方」です。

 

実はストウブでの炊飯ではコツ要らずでこれが叶うんです!

誰でも簡単に美味しくご飯が炊ける秘訣が活用できちゃうって、まさに料理の本質を突いたお鍋と言えますよね!

本当にストウブはすごい!!!!

 

ストウブ鍋でコツ要らず!簡単に美味しくご飯が炊ける!

では、ストウブを使うとなぜ良いのか?のポイントを詳しくご紹介します。

ストウブの厚みのある鋳鉄鍋は蓄熱性が高いので、鍋全体がゆっくり均一に温まり、一粒一粒のお米の芯まで水分や熱が伝わります。

蓄熱性が高いので、火加減の調整をせずとも、沸騰中の細かな対流を維持でき、一粒一粒に熱が加わります。

さらにホーローの遠赤外線によっても芯までじっくりと加熱されます。

 

重量感のある蓋によってしっかりと密閉され、蓋裏の突起「ピコ」によって旨味を含んだ蒸気が再びお米に降り注ぎます(アロマレイン)。

この蓋のシステムによって、お米に旨味が閉じ込められます。

※お鍋の種類によっては「ピコ」ではなく、ナイキのマークのような突起物「システラ」の場合があります。

 

ストウブは蓄熱性が高いため、火を止めた後も熱を保つので、蒸らし時間にも熱が入り、余分な水分を飛ばします。

これにより、一粒一粒がしっかりと立った炊き上がりになります。

「中パッパ」でしっかりと炊けたストウブご飯には、手軽に「カニ穴」という美味しさの証拠が出てきますよ。

 

炊飯器でもそうですが、安い炊飯器だとカニ穴はできず、高い炊飯器(圧力炊飯器)だとカニ穴ができます。

お米が満遍なく均一に圧力が高い状態であること、そして加熱されることで対流が発生するのです!

美味しいご飯の証拠ですね!!

 

さらに、ストウブで炊くと「本格お焦げ」も簡単にできます。

最後に中火に上げて、パチパチと音がするまで1〜2分ほど加熱するだけ。

気分によってお焦げをつけてもいいですね!

 

さらに炊飯に特化したシェイプ「ラ ココット de GOHAN」も販売されています

ここまででわかるように、ストウブ鍋では簡単に美味しいご飯が炊けます。

さらにご飯に特化したものが、「ラ ココット de GOHAN」

 

ラウンドとの違いは、丸みを帯びた形と高さがある。

これは日本の「羽釜」の特徴を継承したものです。

羽釜と同じ形で、より鍋底から大きな対流を起こし、さらに鍋全体で加熱をするのでムラなく一粒一粒を炊き上げることができます。

さらに重みがありドーム型とシステラが特徴の蓋によっても旨みが閉じ込められるので羽釜以上の効果です!

ストウブ鍋でも羽釜でも美味しく炊飯はできますが、ラ ココット de GOHANでそれ以上美味しく炊けたご飯を楽しんでみてくださいね!

 

炊き込みご飯やパエリア、おかゆやリゾットもつくれる!

また、ストウブ鍋では炊き込みご飯やパエリアなどもできちゃいます!

炊き込みご飯なら「さつまいもの炊き込みご飯」「あさりの炊き込みご飯」「とうもろこしご飯」の3種類が特におすすめですよ!

炊飯をする機会が多いなら、「ピコ・ココットラウンド」、「ラ ココット de GOHAN」、「ワナベ(Wa-NABE)」を選ぶと良いでしょう。

 

パエリアは「シーフードパエリア」「野菜のパエリア」の2種類が特におすすめです。

パエリアを作ることが多いなら、浅型のストウブ「ブレイザー・ソテーパン」が最もおすすめですが、その他のストウブでも美味しく作れますよ!

 

4.蒸す

初心者にはハードルが高い「蒸し調理」

蒸し調理は鍋内に充満させた蒸気で食材に火を入れる方法。

蒸気で加熱するため、食材がパサつかず、食材にじっくり熱が入ります。

このため、食材の旨味を引き出すことができたり、食材に水分を閉じ込めたまま加熱をすることができます。

 

せいろや蒸し器などの調理器具が余分に必要で、ハードルが高いと思っている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし蒸し調理にはメリットがたくさんあるんです!

しかもストウブ鍋では余分な調理器具が不必要で蒸し調理が完成するんですよ!

まずは蒸し調理のメリットについて改めてご紹介します。

 

ストウブ鍋では蒸し調理のメリットが活かせる!

糖化を抑えられ、健康的!

体の老化や酸化の元となるAGEs(終末糖化産物)の生成を抑え、体の糖化を抑制することができるんです。

「糖化」とはタンパク質が糖と結びついて変性して劣化することを言います。

 

わかりやすく例えると、パンケーキがこんがり焼けたり、クッキーが焼けたりするあのイメージです。

砂糖と、牛乳や卵などのタンパク質が加熱によって結びつき変性し、そして焦げになります。

メイラード反応とよぶとわかりやすいかもしれませんが、この変性してできたものがAGEs(終末糖化産物)で、皮膚の老化、血管の老化、さまざまな病気の引き金になると考えられています。

 

見た目でいうと、シミやしわが増えることも糖化の一種。

それが血管にも起こると思うと怖いですよね…。

 

AGEsは調理法で左右され、食材の糖化は、加熱時間と熱(温度)が関係し、加熱時間が長いほど、そして温度が高いほど糖化が進みます。

高温での調理ではAGEsがより多く発生するので、揚げ物や多めの油で焼く調理方法は糖化の面では危険な調理方法。

一方蒸し調理は70度〜90度の蒸気によって加熱するので、比較的AGEsの発生が抑えられる調理法です。

 

栄養素の流出を抑えられる

温野菜を作るときに茹でてしまうと、お湯の中にビタミンやミネラルが溶け出してしまいます。

ストウブでの茹で調理は本来の茹でることと違い、水中に栄養が溶け出す心配もありません。

 

とくにブロッコリーは、茹でるよりも蒸すことがおすすめです。

理由は、含まれるビタミンCや葉酸が水に溶けやすく、約40〜50%が流れ出てしまいますが、蒸せば損失は20%ほどに抑えられます。

また、熱にも弱いので蒸し調理のように低温で加熱することで、栄養価を失うことなくブロッコリーの旨みや栄養を引き出して蒸すことができますよ。

 

栄養価がアップするものもある

蒸すことによって、栄養の流出が抑えられるだけでなく、栄養価がアップするものもあるんです!

「水溶性食物繊維」「ポリフェノール」「アミノ酸」「ビタミン」などの栄養価がアップします。

生で食べるよりも食べやすくなる上に、栄養価がアップするなんて、蒸す調理方法は最強ですね★

 

油の使用を減らせる

また、蒸し料理は揚げ物や炒めもののように多くの油を使わずに調理ができます。

油をほとんど使いませんし、食材に含まれる余分な油は下に落ちるので、カロリーカット(ダイエット)にも一役買ってくれて、脂質を抑えたいときには嬉しい調理方法。

加熱をすることで野菜が柔らかくなり、生よりも量を摂りやすくなるのも嬉しいポイントです。

ダイエッターの味方の調理方法ですね。

 

調味料の使用を控えられる

蒸すことによって、素材の甘みや旨みが増すのでドレッシングや砂糖などの調味料を控えることができます。

これも健康的な調理方法と言われる理由ですね!

 

ストウブの蒸し調理は余分な調理器具要らず!

さて、こんなにメリットたくさんの蒸し調理がストウブでも簡単にできるんです!

理由は、ストウブが鋳鉄製で蓄熱性が高いことと、蓋の重さと「ピコ」による蒸気。

しかも鍋内に充満するのは、旨味を含んだアロマレインからの蒸気。

美味しくないはずがありません。

 

ストウブで蒸す方法は2つあります。

  1. ストウブ鍋にお水を張って、金網や皿に食材を乗せる方法。
  2. ストウブにスチーマーやせいろを乗せる方法。

 

余分な調理器具を購入することなく手軽にできるので1.の方法がおすすめ。

スチーマーとセットのストウブも販売しているので、2もおすすめですよ。

ちなみに、1.の方法のアレンジになりますが、とうもろこしを蒸すとき、剥いた皮を金網がわりにそこに敷いてお水を少し入れて加熱すると、とっても甘くてジューシーな蒸しとうもろこしが手軽にできますよ。

 

このように、葉野菜を下に敷いて蒸しても良いです。

より手軽に蒸し調理が楽しめますね!

蒸し調理でお肉はジューシーに、お野菜は自然の甘みたっぷり、肉まんはふかふかに。

毎日のお料理が楽しくなること間違いなしです!

 

ストウブのスチーマーを使うと蒸し調理と汁物作りが同時にできる!

ストウブ鍋には専用のスチーマーがあります。

26cmのピコ・ココット ラウンドにつけることができるものです。

スチーマーをつけることで、スチーマーでは蒸し調理を、下のお鍋本体ではスープや煮込み料理などを。

このように1回の調理で2種類の料理を作ることができるんです!

特に人数が多いご家庭や、たくさんの種類の料理をしたいとき、コンロの数が少ないご家庭におすすめの調理方法です。

 

5.揚げる

難易度が高いため多くの人が食べたいのにやらない調理方法「揚げる」

温度が低いとべちゃっとしやすかったり、揚げすぎるとパサパサしたり、案外難しい調理方法です。

また、油が跳ねるので、危険ですしコンロも汚れやすく、自宅では敬遠する方も多いと思います。

私もそうでした…。

 

ですがストウブと出会ってからかわりました!

簡単に美味しく仕上がるので、家族にも好評で、揚げ物の頻度が増えました。

ストウブで揚げ物が美味しく簡単にできる理由は3つ

  • 鋳鉄製の鍋で保温性が高い
  • 蓋を閉めて揚げ物ができる
  • (シェイプやサイズによりますが)高さのあるものは油跳ねしにくい

それぞれ詳しくご説明していきます、

 

鋳鉄製の鍋で保温性が高いため、油の温度が下がりにくく、カラッと揚がる

ストウブのお鍋は鋳鉄でできています。

そのため蓄熱性が高く、一度温まってしまえば温度が下がりにくいという特徴があります。

揚げ物にはこの特製が生かされることでカラッと上がるんです!

 

揚げ物を美味しくカラッとあげる秘訣は、ものにもよりますが170度〜180度の油で揚げること。

低い温度で揚げてしまうと衣や食材が油を吸ってベチャベチャになります…

高すぎても表面だけ焼き色がついて中は生焼けだったり、パサついてしまったりします。

 

しかしストウブは温度が下がりにくいので、多少多めの食材を入れても温度を一定に保つことができてカラッと仕上がりますよ♪

 

蓋を閉めて揚げ物ができるので、安心&しっとりジューシーな仕上がり

揚げ物も蓋をしてすることが出来るため、油跳ねを防ぎ安全に調理することが可能です。

これでコンロ周りの汚れを気にする必要はありません。

 

蓋を閉めて調理することは機能性の面だけではなく、おいしさにも繋がります!

蓋を閉めることでスチーム効果により食材の水分が閉じ込められ、例えばポテトならカリカリほくほく、お肉ならジューシーに仕上がります。

「唐揚げ」や「とり天」がおすすめですよ!

蓋を閉めて揚げ物は怖いと思いますが、ストウブは蓋を閉めても油が中心に向かって対流し、油が鍋から溢れにくい構造となっているため、蓋を閉めての調理が可能です。

 

油跳ねしにくい安全な作り

蓋を閉めて調理ができるので油跳ねしにくいですが、さらにそのシェイプからも油跳ねがしにくいんです。

どのストウブでも揚げ物をすることができますが、おすすめなのは底の形が丸い、「ラ ココット de GOHAN」や「Wa-NABE(ワナベ)」。

対流が起こりやすい上に、油の量も減らすことができます。

 

サイズは少し小さめのものを使うと、より良いですよ。

作りたい量にもよりますが、鍋の直径が14〜18cmのものがおすすめです。

 

また、たまに揚げ物をすることでシーズニングの頻度を減らすことができるのでおすすめですよ♪

揚げ物は手間だからやらない、という方はストウブを手に入れたらその簡単さにびっくりしてしまうこと間違いなしです!

さらに、ストウブのお手入れがネックで購入を躊躇っていた方も、美味しい揚げ物が作れてお手入れも不要になる!

このように一石二鳥なのでぜひお試しくださいね。

 

6.茹でる

お料理の味をランクアップさせる「茹で」

茹で調理をすることで、お野菜を柔らかくしたり、アク抜きや生臭さ取りをすることができます。

ストウブの茹で調理で特におすすめなのは「ほうれん草」「サラダチキン」「ポッサム」です。

 

ストウブで茹でることのメリットは、野菜の旨みや栄養を閉じ込める!

ストウブを使ってお野菜を茹でると、本来の茹で調理と蒸し調理の間のような感覚。

本来の茹で調理ではたくさんのお湯で茹でるため、お湯の中に栄養分が逃げてしまいます。

しかしストウブ鍋ではたくさん水分を使う必要なし。

 

野菜を洗い水分がついたままストウブに入れ、蓋をして加熱することで、洗ったときの水分と野菜から出た水分で茹でることができます。

余分な水分を使わないため、加熱時間が少なく済むこと、野菜の旨味や栄養を閉じ込めてくれるんです。

蓋の重さと、蓋の突起「ピコ」によって、入れた水分と、お野菜から出た水分が鍋内にしっかり循環し、少ない水でも茹でることができます。

その際もストウブの保温性のおかげで、お湯の温度が下がりすぎずに、サッと高温で茹でることができます。

高温でさっと茹でて、すぐに氷水にさらすことでお野菜が青々と仕上がりますよ!

 

ストウブの保温性の高さから余熱で十分加熱ができる

また、保温性も高いため、沸騰したお湯にお肉を入れて余熱で仕上げることもできます。

これにより「ポッサム」や「サラダチキン」がしっとり仕上がります。

 

ストウブの保温性の高さがアク抜きにも大活躍!

もちろんアク抜きや生臭さ取りなどには、普通にお湯から茹でることもできます。

しかしその際もストウブの保温性の高さが大活躍してくれます!

 

山菜のアク抜きは沸騰したお湯に重曹と山菜を入れて一晩放置するだけ。

筍も米の研ぎ汁で20分ほど茹でて冷めるまで放置するだけ。

加熱時間が長くなりがちな山菜や筍も、短時間の加熱で済むので経済的ですね!

 

7.燻製

これを作れると人気者間違いなし!「燻製」

燻製がキャンプ・BBQや、お酒のおつまみで出来たらテンションが上がりますよね!

 

まさか自分で燻製が作れるなんて思いもよりません。

自宅で燻製をする際は本来ならにおいが気になると思いますが、ストウブではそれもクリア。

蓋の密封性の高さによりにおい(煙)の流出が防げます。

 

これも、ストウブを使えば簡単に作ることができるんです。

燻製チップは、最近では100円ショップでも手に入るくらい手軽なものになっています。

燻製チップが手に入らない場合は、紅茶の茶葉でもできるので、実質家にあるものだけでできちゃうんです!

簡単にストウブでの燻製の作り方をご説明します。

 

ストウブでは熱燻法が活用できる!

燻製は食材に、木材などを燃やした煙をかけて、特有の風味と保存性を持たせたものことををいいます。

燻製には「冷燻法」「温燻法」「熱燻法」と3種類あり、それぞれ燻す時間や温度が異なります。

下ごしらえや塩漬けをする食材もそれぞれの燻製方法によっても変わってきます。

 

ストウブ鍋ではこの中でも「熱燻法」と呼ばれる方法が活用できます。

80度~140℃の煙の中で、10分~60分ほど一気に燻煙処理をする方法です。

3種類の中では最も手軽に短時間で仕上げることができ、仕上がりの見た目の色、香りともにとても優れていますが、水分がしっかり抜けないため保存食には適しません。

燻す時間が短いので食材の水分が失われにくく、ジューシーな食感に仕上がるため、「牡蠣」「スモークチキン」「チーズ」「ナッツ」を燻製にするのがおすすめです。

 

【簡単】ストウブで燻製の作り方!BBQにもおすすめ!

ストウブの鍋にアルミホイルと燻製チップを乗せて網をのせます。

中火で加熱し煙が出たら網の上に食材を乗せて中火で10分ほど加熱、火を止めて20分ほど放置し、燻製の香りと色を食材につけます。

コツは鍋内に燻製の煙が充満していること。

ストウブでは、高い密封性と保温性によって、特別な機械要らずで、アルミホイルと網だけで燻製も作ることができます。

蓋が重いため、燻製の煙を鍋内に充満させることが可能です。

 

おすすめは、「ゆで卵の燻製」「カマンベールチーズの燻製」「ナッツの燻製」です。

ゆで卵の燻製は多めに作って、タルタルソースにしても大人の味で美味しいですよ♪

 

燻製をするならカラーは「ブラック」がおすすめな理由

蓋がついたストウブ鍋でしたらどのシェイプでも燻製を作ることができますが、おすすめのカラーは「ブラック」

もちろん他のカラーでもできますが、燻製を作るとタール汚れや煤汚れが出てくる場合があります。

 

ブラックは無骨でシックな印象のお鍋ですが汚れが目立ちにくいです。

また、他のカラーと違い、外側もザラザラしたホーロー加工。

そのため汚れも付きにくいんですよ。

燻製を作ったり、アウトドアに持って行くことが多いご家庭はブラックを選ぶと失敗が少ないです。

 

8.オーブンで焼く

プロの調理方法「オーブンで焼く」

鍋をオーブンに入れるなんて家庭でやることはないと思っていませんか?

ハイレベルに見えて簡単なので、お料理は苦手だけど、本格的なものを作りたい!と思う方には是非やっていただきたい調理法です。

 

ストウブは、蓋のつまみが、真鍮製かニッケル製なので、蓋をしたままオーブンに入れることが可能です。

ちなみに私の予想ですが、ストウブの蓋のつまみが真鍮製かニッケル製なのは、オーブン調理をすることを前提としているからだと言えます。

 

そのままオーブンに入れるのが心配だったり、オーブン庫内のサイズに合わなければ、ノブを取り外すことも可能です。

蓋をしたままオーブンに入れることで、全面からじっくり加熱することができ、熱がムラなく加わります。

鍋ごと蓋を閉めて焼くので通常のオーブンのように水分が飛んでしまう事もなく、とてもしっとりと出来上がります。

これらもストウブの密封性と保温性のおかげですね。

 

さらにストウブのホーローの遠赤外線効果により、食材が美味しく仕上がるのもポイントですよ!

ただのグリル調理だけでなく、煮込み料理や、スイーツ・パンの型にもなるんです!

それぞれご紹介していきます。

 

グリル調理で「ぎゅうぎゅう焼き」や「ハード系のパン」も作れる!

コンロやオーブンで、ある程度加熱したあと蓋を開けて調理することで焼き目をつけることもできます。

「ハード系のパン」「ぎゅうぎゅう焼き」は是非この方法で作ってみてください。

ぎゅうぎゅう焼きはお野菜の甘みにびっくりすると思います!

 

ハード系のパンを上手に焼くにはスチームが発生するオーブンが必要です。

しかしご家庭に必ずあるとはいえない家電…。

ストウブでパンを焼く際は、蓋を閉めて焼くことで自然と鍋内にスチーム効果が発生するのでスチームオーブン要らず!

スチームオーブンはしょっちゅう使う機能ではないですし、別でオーブンを購入しようと思うと値段が張るのでストウブでスチームオーブン機能が代用できるなんてありがたいですね♪

 

このようにストウブ鍋はパンやケーキの型としても使えますよ。

パンの焼き方がわかりやすい本は、「ストウブでパンを焼く/池田愛実」です。

参考にされてください。

 

オーブン調理で、時間がかかる煮込み調理も!

もう一つ、ストウブごとオーブンに入れる調理法です。

お料理が沸騰したら蓋を閉めたまま低温のオーブンに入れる方法です。

じっくりと加熱されて食材が何時間も煮込んだような柔らかさに仕上がります。

例えば「おでん」はたった1時間で翌日のおでんのような味の染み込み具合ですよ。

 

「牛すね肉の赤ワイン煮込み」などのパーティ料理にも大活躍。

パーティでは多くの種類の食事を作ることも多いと思いますが、オーブン調理をすることで煮込みでコンロを占領することがないのもメリットのひとつですね!

とても手軽ながらも、全体から加熱することでより本格的な味わいになるのでおすすめです◎

 

そのまま食卓にサーブしてもおしゃれ!

ストウブはその見た目から、そのまま食卓にサーブしてもおしゃれです。

パーティ料理などを作って食卓の真ん中におけば、おしゃれなだけでなくテーブルコーディネート・インテリアの一部に。

また、ストウブ鍋の保温性の高さから、温かいまま料理を楽しむことができますよ!

卓上にコンロやIHヒーターを置く必要がないので、安全面で考えてもありがたい一面です。

 

ストウブ鍋で「ハード系のパン」「おでん」「ぎゅうぎゅう焼き」を是非作ってみてくださいね!

 

まとめ

今回の記事では、「【ストウブ鍋のメリットその2】料理の基本!全ての調理法(8種類)がストウブ鍋1つでできる」と題して、ストウブ鍋でできる調理方法を細かくご紹介しました。

普段行う調理方法が2種類〜3種類でも十分に活躍できますが、他の調理方法も使えることを知っておくといざというときに使えたり、パーティなどでも大活躍ですね。

また、料理の幅が広がるので、料理をするのが楽しくなったり食卓が明るくなることでしょう♪

ストウブで作った料理を囲んで、美味しい食事を楽しんでくださいね!

 

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-ストウブの選び方