お料理がおいしくできておしゃれだと評判のストウブ鍋。
決してお安くないからこそ、正しいお手入れ方法で、長く使ってあげましょう!
長持ちするだけでなく、普段使う際も張り付きにくくなりますよ。
シーズニングは初めて聞く言葉で難しそうに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、身近にあるもので簡単にできちゃうんです!
今回の記事ではそんなお手入れの方法をご紹介します。
この機会にぜひ覚えてくださいね!
Contents
鍋を長持ちさせる「シーズニング」
シーズニングはストウブだけでなく、他の鉄鍋や鉄フライパンでも行われる作業です。
そもそもなぜ食材が鍋にくっついてしまうのかというと、食材に含まれるたんぱく質が溶け出して熱せられ、水が蒸発することで鍋肌に吸着してしまうことが原因です。
シーズニングによって鍋表面にしっかり油を馴染ませて焦げ付きにくくしましょう!
他にもサビの防止にもなりますよ!
ストウブ鍋は他の鉄鍋と違い、鋳物にホーロー加工が施されたお鍋です。
凹凸のある独自のホーロー加工が施されていることでそもそも焦げ付きやこびりつきが起こりにくいですが、「シーズニング」を行うことでさらに使い勝手がアップするんです!
シーズニングと呼ばれる「油ならし」の作業は、購入したときに行ったり、鍋がカサカサしてきたとき、張り付きやすくなってきたときに行います。
使い始めだけでなく時折シーズニングをしてあげることで、ストウブを良い状態で使うことができ、長持ちさせることができます。
鍋肌の状態が良くないと感じるときや、定期的に行うとよいでしょう。
ストウブのシーズニング方法、手順
シーズニングに必要なものはたった2つ!
- 食用油(サラダ油、こめ油などの植物性の油)
- キッチンペーパーやクッキングペーパー
※シーズニングに最適な油は、植物性のサラダ油やこめ油。
サラッとしているので、ストウブの内側のざらざらした面に浸透しやすく、鍋肌によく馴染むからです。
一方であまりシーズニングに向いていないのは、オリーブオイルやごま油。
理由は以下の2点。
- 少し粘度が高いため、鍋肌に残りベタベタしやすい。
- 香りがある油のため、次にお料理をする際に気になる場合がある。
この2つが決してダメなわけではありませんが、避けるとやりやすいですよ。
※クッキングペーパーは、不織布タイプだとより良いでしょう。
紙製だと拭き上げるときに鍋肌にケバが残ってしまう場合があります。
あればシリコン製のハケやヘラも便利です。
意外と簡単!シーズニングの手順
- 使い始めのストウブでしたら、シールや付属品などを外し、中性洗剤とスポンジを使ってお湯で洗い、よく乾かします。
(たわしやなどの硬い素材を使ったり、ゴシゴシと強く洗うと傷がついてしまうため、たわしを使用することは控え、優しく洗いましょう。) - ストウブに食用油を入れ、内側に塗り広げます。
この際、キッチンペーパーやハケ・ヘラでやると広げやすいです。
強くこすり過ぎると、キッチンペーパーのくずが付着するので優しく広げてくださいね。
※鍋や蓋のフチの部分はサビ止め加工がされていないので、ここも忘れずに塗り広げましょう。
蓋裏にも塗り忘れやすいので注意。 - 鍋が焦げ付かないように気をつけながら、ごく弱火で3〜4分加熱し油を鍋になじませます。
シーズニングも調理と同様、ガスコンロ・IH調理器どちらでも可能です。火を止めて、触っても熱くないくらいまで放置し冷まします。
(サイズにもよりますが冷えるまで30分くらいかかります。) - 余分な油が浮いて来るので、キッチンペーパーで拭き取ります。
優しくおさえるようにふき取り、キッチンペーパーのケバが鍋肌につかないようにしましょう。
鍋肌がツヤツヤになっていて、油がよくなじんでいるのがわかればシーズニングの完了です。
ストウブのお手入れのコツ
シーズニングは毎回行わなくてよい!頻度やタイミングの目安
ストウブにはあらかじめ、ストウブ独自のホーロー加工である、マットエマイユ加工(エナメル質ホーロー加工)という、焦げつきやにおい移りなどを防ぎ、サビにくくする加工がされています。
細かい凹凸がある表面が特徴です。
この凹凸により、油が馴染みやすくなったり、食材との接地面積が小さくなるので焦げ付きも防ぐことができます。
そのため、同じ鋳鉄製のスキレットやダッチオーブン、中華鍋などのように毎回シーズニングをしないと使えないということはありません。
できれば買ってはじめて使用する前に軽い油慣らしと、その後は内側の艶がなくなってきたときに実行してみましょう。
調理の度に毎回シーズニングをする必要はありません。
シーズニングは頻度や期間を決めてやるよりも、ご自分で鍋の内側の状態を見て、気がついたときに行うとよいでしょう。
内側の状態を見て「ツヤが無くなってきたな」「カサカサしてきたな」「焦げ付きやすくなってきたな」と思ったらシーズニングをする合図。
もし、シーズニングをせずに使い続けてしまうと、内側が乾燥し白っぽくなります。
さらに乾燥が進むと食材が鍋肌に焦げ付きやすくなる場合があります。
シーズニングした後の鍋をお料理に使うときは、洗わずそのまま使用しても問題ありません。
シーズニングの代わりに揚げ物調理をするのもおすすめ!
シーズニングを行うのが大変だと感じている方に朗報です!
鍋肌の油分が不足することで鍋の内側が焦げつきやすくなってきます。
シーズニングがそろそろ必要だと感じたら、揚げ物調理をすることでシーズニングの役目を果たしてくれます。
揚げ物やアヒージョなどの油をたくさん使った料理を作ることで、シーズニングの頻度を減らせるなんて魅力的です。
お料理をして美味しいごはんを作りながらシーズニングできる、とてもよいアイデアですよ!
炊飯用の鍋・ラ・ココット DE GOHANにもシーズニングは必要?
ラ・ココット de GOHANの内側も、他のストウブ鍋と同じマット・エマイユ加工なので、白っぽくなりカサカサしてきたらシーズニングをするとよいでしょう。
炊飯ばかりに使っているとカサつきやすいので、他のストウブ鍋よりも意識しておくと良いです。
炊飯に使うと香りや油が気になる場合は、極力香りの少ない油を選んだり、油の量をなるべく減らすなど、炊飯に影響があまり出ないように工夫してみてくださいね。
他のストウブ鍋と同じように、揚げ物調理を一度挟んでもよいでしょう。
ラ・ココット de GOHANはその形状からも、揚げ物調理がしやすいのでちょうど良いですよね。
濡れたまま放置してしまうとさびやすいので、洗ったあとは乾いた布で水気をしっかりふき取り、よく乾かしてあげることもさびない工夫ですよ◎
鍋の内側の焦げの落とし方は、重曹さえあれば擦らず簡単!
どんなお料理にも活躍するので、毎日大活躍であろうストウブ鍋。
たくさん使われている方ほど、いつの間にかつい焦がしてしまった!という経験もあるはず。
派手に焦がした場合も、少しだけ焦げ付いた場合も、キレイになる方法をご紹介します。
コツさえ押さえれば、ほとんど放置しておくだけの手軽さなので、まるで魔法のようなお手入れ方法なんですよ!
ご飯の準備や家事の合間や、他の調理をしている間に簡単にお手入れ出来ることも魅力的ですね。
- お鍋に重曹をまんべんなく振り入れ、お水を1/3~半分くらいいれます。
- 弱火にかけて数分沸騰させると重曹が溶けて水が透明になっていきます。
(もし水が少なくなったら少し足してください) - 火を止めて、30分くらいお鍋が冷めるまで待ちましょう。
お鍋のフチに重曹が白くついてしまうことがありますが、水で落ちるので気にしなくて大丈夫。 - お鍋が冷めて焦げが浮いてきたら洗い流します。
大きな焦げがある場合はスポンジと中性洗剤を使ってやさしくこすって落としましょう。
※金たわしやクレンザーでこするのはNG! - 汚れや焦げを落としたらシーズニングをしてあげると、鍋肌を守ることができて再度焦げ付きにくくなりますよ!
鍋の外側の焦げ付きの落とし方も重曹で簡単!
外側の汚れには手作りの重曹ペーストを活用しましょう!
外側にはメラミンスポンジも使うことができますが、内側も外側もきれいにしたい場合は重曹の方が手軽ですよ◎
- 重曹と水を同量ずつ混ぜて、とろっとした重曹ペーストを作ります。
- 気になる汚れ部分に重曹ペーストを塗り、指でやさしくこすり汚れを落とします。
- ストウブの汚れが取れて重曹に移り、茶色くなってきます。
- 重曹を洗い流したら、お鍋を傷つけることなくぴかぴかに元通りですよ◎
まとめ:正しくお手入れして美味しいお料理を作ろう!
今回の記事では、「ストウブを大切に使うためのメンテナンス「シーズニング」使い始めと正しいお手入れ方法」と題してストウブのシーズニング方法や、メンテナンス方法をご紹介しました。
ストウブのお手入れは思ったより簡単ですよね!
白っぽくなってきたり、焦げ付きやすくなってきたら、劣化したと不安になるかもしれません。
しかし正しいお手入れをしてあげると新品同様のツヤが蘇ります。
ストウブを持っているご家庭は、重曹も持っておくと便利ですね。
ストウブを大切に扱い、長く使ってあげてくださいね!
そしてストウブで美味しいお料理を作ってくださいね!
この記事が皆さんのストウブ好きへの第一歩となりますように。